iPS細胞、ヒトの皮膚細胞から軟骨 京大研究グループ 印刷
2013年 10月 18日(金曜日) 00:00

各紙によれば京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授(骨・軟骨代謝学)らの研究グループは17日、ヒトの皮膚細胞から軟骨細胞を作り出すことに成功したと発表した。軟骨の治療には患者自身の軟骨細胞などの移植が行われることがあるが、質の良い細胞を大量に確保することは困難だった。妻木教授は「より短期間で高品質な軟骨細胞の供給源の開発につながる可能性がある」と話している。同日付の米科学誌「プロスワン」オンライン版に掲載される。研究グループによると、軟骨は関節運動などで重要な役割を果たすが、損傷しても修復能力が乏しい。放置すると広い範囲で機能が損なわれ、変形性関節症などを引き起こすという。