原子力規制委員会、福島第1原発の廃炉計画認可 是正命令可能に 印刷
2013年 8月 14日(水曜日) 00:00
原子力規制委員会は14日、東京電力福島第1原発の廃炉作業での安全対策などを盛り込んだ東電の実施計画を認可したと各紙が報じた。今後、規制委は東電に対し、廃炉に向けた必要な対策を指示したり、計画に基づいた作業をしていなかった場合に是正を命じたりすることができる。規制委は昨年11月、福島第1原発を改正原子炉等規制法に基づき、特別な管理が必要になる「特定原子力施設」に指定した。これを受け、東電は昨年12月、30~40年に及ぶ廃炉作業での安全確保や迅速化のため、溶融燃料の取り出し方法や放射性廃棄物の管理、地震・津波による施設の安全策などを明記した実施計画を策定。放射性汚染水については、汚染源となる地下水の流入を防ぐための遮水壁の設置などに取り組むとしている。規制委はこの日の定例会で、作業員の被ばくや新たな事故などを防ぐ観点から実施計画を審査し、「十分なものになっている」と評価し、認可したという。