伊勢山中からレアアース含む新種の鉱物発見 印刷
2013年 4月 04日(木曜日) 00:00

山口大と東京大、愛媛大の研究グループは2日、光学レンズなどに用いられるレアアースの一種「ランタン」を含む新種の鉱物を三重県伊勢市の山中から発見したと発表したと各紙が報じた。ただ、量は少なく、現状では資源としての利用は期待できないという。研究グループによると、鉱物が発見されたのは、海底の堆積物がプレートの移動により地表に上がってきた地質で、関東から九州に広がる「秩父帯」と呼ばれる。この地質を詳しく調べたところ、ランタンとレアメタルのバナジウムを含む褐簾石という新種の鉱物を発見。国際鉱物学連合に申請し、「ランタンバナジウム褐簾石」として承認されたという。