箸墓古墳、初の立ち入り調査 土器など遺物状態観察 「卑弥呼の墓」説も・奈良 印刷
2013年 2月 21日(木曜日) 00:00

日本考古学協会など15学会の研究者16人が20日、邪馬台国の女王卑弥呼の墓との説がある奈良県桜井市の箸墓古墳を立ち入り調査したと各紙が報じた。同古墳は宮内庁が陵墓として管理しており、研究者が敷地内に入って調査するのは初めて。邪馬台国の位置をめぐっては、「近畿説」や「九州説」などの論争があり、箸墓古墳は注目されている。箸墓古墳は全長約280メートルの前方後円墳。3世紀ごろ造られたとされ、宮内庁は孝霊天皇の皇女の墓として管理している。発掘や遺物の採取などは認められず、研究者らは約1時間半にわたり墳丘最下段の縁を歩いて調査したという。