日中貿易、今年は輸出、輸入ともに回復 ジェトロ見通し 印刷
2013年 2月 20日(水曜日) 00:00

日本貿易振興機構(ジェトロ)が19日発表した日中貿易の展望によると、北京市のデモや深セン市の暴動などにつながった強い反日感情が徐々に鎮静化するなか、2013年の日本の対中輸出は増加に転じる見通しだと各紙が報じた。また、中国からの輸入も昨年の低迷から回復し増加に向かうことが予想される。世界2位と3位の経済大国の中国と日本は引き続き政治的に対立しているものの、中国は7年連続で日本の最大貿易相手国となる見込みだ。昨年の対中輸出は2009年以来3年ぶりに減少、前年比10%減の1447億ドル(約13兆5000億円)となった。一方、輸入も同3%増の1889億ドルと、2009年以降では最も低い伸びにとどまった。ジェトロは2013年の対中貿易に関する詳細な見通しを明らかにしなかったが、輸出が1桁台の伸びの一方で、輸入の伸び率は10%近くになるとの見通しを示した。