タイ拠点詐欺、容疑者の大半は多重債務者 強制的に違法労働か 印刷
2019年 5月 28日(火曜日) 09:37

警視庁が詐欺容疑で15人を逮捕した事件は、タイ警察当局が集団で生活する不審な日本人の一軒家を急襲した結果、日本国内を狙った特殊詐欺のアジトと判明するという異例の経過をたどった。振り込め詐欺の海外拠点の摘発は極めてまれで、警視庁は全容解明に向け、国内からの指示態勢など背後関係についても捜査を進める。15人の多くは多重債務者だったとみられ、半ば強制的に違法労働に従事していた可能性が浮上している。