冬季のスポーツと景観が美しい サクランボの一大生産地 印刷
2010年 6月 14日(月曜日) 14:49

SPA

西部が日本海に面する東北地方の一県。人口は約117万人で面積は9323.46平方㌔㍍。宮城県との県境にあたる東側には奥羽山脈、県西部には朝日連峰を擁するため、そのほとんどを山岳地が占めている。県中央部には日本三大急流のひとつである最上川が流れている。江戸期の俳人・松尾芭蕉が「五月雨を集めて早し最上川」と詠んだことから、彼の足跡をたどる一環として最上川の川下りが行われるようになった。東北地方の大半と同様に、冬は大雪に見舞われるが、春から夏にかけては気温が上がりやすく、猛暑になることもある。1933年7月には40.8度を記録している。

山形のさくらんぼ

サクランボと西洋梨(ラ・フランス)は全国第1位の生産量を誇り、フルーツ王国として知られている。サクランボでは高級ブランドで「サトウニシキ」が人気を博している。また、米の収穫量も全国第5位で、「はえぬき」などの銘柄を中心に稲作が盛んに行われている。
観光については、サクランボを生かした「サクランボ狩り」や県内全ての市町村に温泉が湧いていることから、温泉地などが人気。冬季はスキーやスノーボード目的の人々で賑わう蔵王温泉や大正から昭和期の古い街並みを残す銀山温泉などが人気だ。とくに銀山温泉はNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台になったことから、海外からも訪れる観光客が多い。また、蔵王では冬季には地形と気候が生み出す樹氷が観測でき、これをライトアップしたり、近隣で雪上花火を行なったりと、ほかの地域では見られないイベントも行なわれている。
食文化としては、国内でも麺食文化の浸透が深い地域で、近年ではラーメンによるまちおこしも行われている。代表的なものとして、米沢ラーメンや酒田ラーメンがあり、なかにはチェーン展開を行なって首都圏に進出している店舗もある。郷土料理として、芋煮やだだちゃ豆、玉こんにゃくなどが存在する。

最終更新 2010年 10月 14日(木曜日) 16:16