大川小津波訴訟 二審も賠償命令 石巻市と宮城県に14億円 印刷
2018年 5月 07日(月曜日) 22:52

東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった石巻市大川小の児童23人の19遺族が、市と宮城県に約23億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は4月26日、「学校は適切な避難場所を定めておくべきだった」と事前防災の過失を認め、市・県に計約14億3610万円の賠償を命じた。教員らの避難対応の過失を認定した一審仙台地裁判決を変更し、校長ら大川小の管理職と市教委に組織的な過失があったとした。学校の事前防災を巡り、法的責任を認めた司法判断は初めて。