関門海峡でワカメを刈り取り、神前に供えて航海の安全や豊漁を祈る「和布刈(めかり)神事」(福岡県無形民俗文化財)が、旧暦の元日に当たる16日未明、北九州市門司区の和布刈神社であったと西日本新聞が報じた。神社によると「万物に先駆けて繁茂する」とされるワカメは、福を招く縁起物。神事は奈良時代には行われていた記録があり、朝廷や領主にワカメを献上した時代もあったという。