比叡山一帯の仏像、一堂に 大津市歴史博、初公開90件など展示 印刷
2015年 10月 14日(水曜日) 19:51

比叡山と山麓一帯に伝わる仏像や仏画を集めた企画展「比叡山-みほとけの山-」(京都新聞など主催)が10日、大津市御陵町の市歴史博物館で始まった。重要文化財12件を含む計約170件のうち約90件が初公開で、霊山に息づく仏教文化の深みを伝えている。同博物館の開館25周年記念展。延暦寺をはじめ大津市坂本や長等、旧志賀町の里坊、関連寺院からも出品された。体に花飾りをまとい、本州では類例のない作風の「菩薩立像」(平安時代)や、大津市現存最古の木の仏像「十一面観音坐像」(奈良時代)などが初めて展示され、静けさをたたえた美しい姿が来場者の注目を集めたという。