チャイナタウンや神戸牛を有する 日本を代表する貿易都市 印刷
2010年 7月 06日(火曜日) 15:23

himejijyou
姫路城

近畿地方に位置し、北は日本海、南は瀬戸内海と南北ともに海に接している。面積8395平方㌔㍍、人口は約559万人。全体的に山がちで、平野は南部の播磨平野のみ。北部は冬に雪が多く、南部は雨が比較的少ない。

県庁所在地の神戸市は、横浜と並ぶ貿易港を有する港町。市域中央に伸びる六甲山地の高原一帯は、日本における別荘地の先がけとして知られ、六甲北麓の有馬温泉は日本三古湯のひとつに数えられる。また、高度経済成長期以降、市街後背部から削り取った土砂を用いてポートアイランドなどの人工島を臨海部に造成し、商工業・住宅・港湾用地として整備してきた。また、神戸市中央区の通称「南京町」は横浜中華街、長崎新地中華街とともに日本三大チャイナタウンのひとつに数えられ、休日は地元の買物客や観光客で賑わっている。

県内第2位の商工業と人口を擁する姫路市は、国宝であり世界遺産にも登録されている姫路城で有名。姫路城は羽柴秀吉によって近代城郭として整備され、江戸時代初期に池田輝政が現在の姿にした。白鷺城といわれるように白漆喰で塗られた城壁が美しい、丘の上に築かれた平山城である。姫路城の天守閣は江戸時代のままの姿が残されている全国12の天守閣のひとつでもある。駅前からメインストリートから真正面に見上げることができるようになっており、まさに姫路のシンボル的な存在になっている。

兵庫県の南部は阪神工業地帯の一部で、尼崎や神戸などの臨海地域では重化学工業が早くから発達してきた。近年は姫路や加古川に石油精製工場が立地し、播磨工業地域を形成している。

名物といえば、丹波の黒豆、神戸牛、松葉蟹などがあげられる。とくに神戸牛は世界的な知名度を誇り、海外の日本食レストランでも人気の食材になっている。
最終更新 2010年 10月 14日(木曜日) 16:23