日本一の蚕糸県には草津や伊香保などの温泉が点在 印刷
2010年 7月 07日(水曜日) 23:10

草津温泉湯畑

本州内陸の関東地方北西部に位置し、面積は6363.16平方㌔㍍で人口は約200万7000人。中央に信濃川に次ぐ長さを誇る利根川が流れ、北部には赤城山や谷川岳などの山岳を持つ。山岳・丘陵地帯が多くを占める北部は、冬季は積雪が多く気温も年間を通じて低いのに対し、関東平野の北端である南部では、夏季には40℃近くになる日もある。

 

農業では夏秋キャベツやキュウリ、コンニャクイモの生産量が日本一(2008年)。また、江戸時代から絹織物の生産拠点として機能しつづけ、現在でも国産繭の44㌫、生糸の約30㌫を生産する日本一の蚕糸県として知られる。とりわけ養蚕業が盛んだった明治時代には旧富岡製糸場が造営された。これは生糸の生産を近代化するために日本で最初につくられた模範工場で、閉鎖された今もその美しさと威厳を保っている。ちなみに、こうした養蚕製糸業の工業的技術がベースとなり、今日では自動車産業や電気機器の製造拠点として知られるようになった。また、近年日本の大都市圏で大規模店舗を多数展開しているビックカメラ・ヤマダ電機の2大大手家電量販店を生んだ土地として知られる。

群馬 伊香保温泉の石段街

草津町の草津温泉、渋川市の伊香保温泉、みなかみ町の水上温泉など、全国的に有名な温泉が数多く点在するのも特徴のひとつ。首都圏から近いこともあって、日帰り入浴客なども数多く訪れており、今後は海外からの観光客が増加することが考えられる。

草津温泉湯畑

名物としては、焼きまんじゅうやうどん、コンニャクがあげられる。また、伝統工芸品としては、高崎だるまがあげられる
夏季に
最終更新 2010年 8月 03日(火曜日) 11:32