高岡市・富山市 万葉故地に思いはせ 大伴家持生誕1300年 各地でイベント 印刷
2018年 4月 16日(月曜日) 19:49

奈良時代の746年から5年間、越中国守として現在の富山県高岡市に赴任し、223首の越中歌を残した万葉歌人、大伴家持(718~85)。生誕1300年の今年、高志の国文学館(富山市舟橋南町)で記念企画展「歌人 大伴家持-現代と響き合う詩心」が開催されるなど、各地で関連イベントが開催されている。家持は出挙(種もみの貸付制度)視察のため、現在の富山県黒部市から石川県珠洲市周辺まで巡行し、「立山の雪し消らしも延槻の川の渡瀬鐙浸かすも」「之乎路から直越え来れば羽咋の海朝凪ぎしたり船梶もがも」など、越中、能登の美しい自然を詠んだ秀歌を残している。