北の大地が育んだ食と雄大な自然が大人気!! 印刷
2010年 7月 09日(金曜日) 11:54

DD012

北緯31~35度と日本の国土内で最も高緯度に位置し、面積は8万3456.38平方キロメートルで、都道府県中で最大の広さを誇る。人口は557万1770人。寒さが非常に厳しく、ほぼ全域が亜寒帯に属している。日本有数の豪雪地域でもあり、流氷の観測ができる。北海道最北端にある稚内市の宗谷岬には〝日本最北端の地〟と書かれた石碑があり、観光スポットになっている。

その広さと特有の気候、四方を海に囲まれた地形から、山や渓谷だけでなく、広い大地や森林地帯を数多く有する。05年に世界遺産に認定された知床半島とその沿岸地域のほか、日本屈指の透明度を誇る摩周湖、天然記念生物のマリモが生息する阿寒湖など、特色ある自然が、国内外で人気の観光スポットになっている。

産業に関してはジャガイモや小麦等の農業、乳牛を中心とした畜産業といった第一次産業が盛ん。と同時に、チーズやバターなどの加工品の製造・販売も盛んに行われている。漁業に関しては鮭やカニ、ホタテなどが豊富に獲れる。そのため、チーズやバターなどの加工品が多く売られており、製造体験や乳搾り体験など、それらを利用した観光資源の創出も多く行なわれている。

歴史的には、かつてアイヌと呼ばれる民族が独自の文化を築いて暮らしており、江戸時代の末期以降、本州からの入植者によって開拓されてきた経緯を持つ。アイヌ民族の生活様式は現在も保全されており、札幌市アイヌ文化交流センターや二風谷アイヌ文化博物館などでその歴史に触れることができる。

気候を生かしたウインタースポーツも盛んで、スキーやスノーボードを好む若者からも人気がある。また、1981年から2001年にかけて断続的に放映されたドラマ『北の国から』(フジテレビ)シリーズや映画『幸せの黄色いハンカチ』など、映像作品や小説などの舞台になっており、ロケ地めぐりも人気。最近では中国映画『非誠勿擾』のロケ地として中国国内でも注目を集めた。

最終更新 2010年 8月 04日(水曜日) 13:06