岡山・新見で日本古来の製鉄法再現 「たたら」に200人参加 印刷
2015年 10月 31日(土曜日) 00:00

新見市で24、25の両日、木炭と砂鉄を使った日本古来の製鉄法を再現する「中世たたら製鉄」が行われたと産経新聞が報じた。県内外から約200人が参加。粘土で築かれた炉には一昼夜、炎が赤々と立ち上り、「ズク」と呼ばれる銑鉄が作られた。今月、ユネスコの世界記憶遺産に登録された「東寺百合文書」には、中世・新見庄(現新見市)の鉄が米の代わりに年貢として、領主の東寺に納められたとの記録がある。「たたら製鉄」は、荘園だったころの特産物・鉄の生産を再現し、後世に伝えようと、同市が平成11年から、毎年秋に行っている。