米FRB、米経済の減速が拡大 印刷
2010年 9月 09日(木曜日) 17:48

FRB・アメリカ連邦準備制度理事会が8日に発表した全米の経済情勢に関する報告は、「アメリカの経済成長は今年の夏から緩やかなっている。成長は、これまでと比べてより広い範囲で減速している」としています。

報告は、「消費の支出はやや回復しており、観光業も季節的な要因で回復している。銀行業では、非金融サービス業務が基本的に安定してい る。製造業は引き続き拡張しているものの、成長幅は今年の前期より縮小している。住宅の販売は減少傾向が続いており、商業用不動産市場は不振のままだ」と しています。さらに「銀行の融資は全体的に安定しており、物価や賃金の圧力も依然として小さい」としています。

この報告は、FRBが管轄する12の地区の銀行がまとめた最新の調査結果に基づいて編成されたもので、8月30日までに収集した情報です。これまでの報告に比べて、経済成長に対して悲観的な見方を示しています。(朱丹陽)