中国 有人月面着陸計画を発表 印刷
2023年 7月 12日(水曜日) 20:20

中国有人宇宙プロジェクト弁公室の張海聯副主任は12日、武漢で開催された第9回中国(国際)商業宇宙サミットフォーラムで、中国が2030年までに月に有人着陸して科学探査を行い、その後、月科学研究実験ステーションを建設して、計画的かつ継続的な月探査を実施する計画を明らかにしました。

これまでのところ、中国の有人月面着陸の暫定計画は、2台の打上げ用ロケットを使って月着陸船と有人宇宙船を月遷移軌道まで運び、宇宙船と月着陸船が月周回軌道で合流・ドッキングした後、宇宙飛行士が宇宙船から月着陸船に乗り込むというものです。その後、月着陸船が降下して月面の所定の場所に着陸し、宇宙飛行士が上陸して科学調査とサンプル採取を行います。 所定の作業を終えた宇宙飛行士は、着陸船で月周回軌道に戻り、宇宙船と合流・ドッキングした後、サンプルとともに宇宙船で地球に帰還します。

この任務の遂行のため、研究者らは現在、長征10号打ち上げ用ロケット、次世代の有人宇宙船、月着陸船、月面着陸用宇宙服、有人月面車など一連の装備を開発中だということです。