中国開発のワクチン、複数ウイルス株への中和効果を確認 印刷
2020年 8月 24日(月曜日) 20:25

中国のバイオ医薬品製造会社、シノバック・バイオテック(科興控股生物技術有限公司)がこのほど、同社が開発している新型コロナウイルス感染症の予防ワクチンについて、複数の異なるウイルス株への中和効果が確認できたと発表しました。

シノバック・バイオテックの尹衛東総裁兼最高経営責任者(CEO)は21日、中国国際テレビ(CGTN)の独占インタビューに答え、同社が開発中の新型コロナワクチンについて、「米国やヨーロッパなどから入手した20株以上のウイルスをワクチンの免疫血清と中和させた結果、いずれも中和できることが分かった。ウイルスの血清型(けっせいがた)が変わっていなければ、世界中の新型コロナウイルスに対する予防効果が期待できる」との考えを示しました。

また、ワクチンの大量生産が実現すれば、年間生産量は3億本に達する見込みだということです。尹総裁は、「ワクチンの量産化に成功すれば、国内だけでなく感染症の影響が大きい国とも共有する」と示しました。