中国、サプライチェーンの刷新へ本格的に取り組み 印刷
2017年 10月 16日(月曜日) 23:28

中国国務院弁公室がこのほど、「サプライチェーンのイノベーションと応用を積極的に推進する指導的意見」を発行しました。この分野に関するこうした意見書の発行は今回が初めてとなります。これによりますと「2020年までに基幹産業について知的サプライチェーンを作り上げ、およそ100社のグローバル企業を育成し、世界的なイノベーションと応用の中心的存在としていく」とされています。

中国は、サプライチェーンの発展が遅れていており、世界銀行が発表した去年の世界サプライチェーン業績報告では、27位にとどまっています。今回の意見書発行は、世界の先進的レベルを目指すためのものと見られています。

関係筋によりますと、今回の意見書では、2020年までの全般的な取り組みが定められています。まず、中国の事情に合ったサプライチェーン発展の新しい技術やパターンを形成すること、次に中国の基幹産業全体にまたがる知的サプライチェーン体系を作ること、そしておよそ100社のトップ企業を育成し、世界のサプライチェーンで上位となる競争力をつけるとされています。また、中国を世界のサプライチェーンのイノベーションと応用の中心的存在としていきます。

また、農業、製造業、流通業、金融サプライチェーン、グリーンサプライチェーン、世界サプライチェーンの6分野を業務の中心とすると定められています。