河北省、金元時代の北安州窯遺跡を発見 印刷
2010年 11月 12日(金曜日) 13:33

河北省隆化県でおよそ800年前の金と元の時代に使われていた北安州窯の遺跡が発見されました。この遺跡には、数万平方メートルにわたる範囲内に数十ヵ所の窯があり、政府用の窯、民間の窯、作業員の寮、作業場、ゴミ捨て場 などがあります。また、道具や磁器の重さは1トン以上になるものと見られています。

磁器製品には生活用品が多く、形はふっくらとして、色合いが素朴で、いきいきとしたモチーフとなっています。また、うわぐすりや素焼きがしっかりしており、金と元の時代における北方の磁器文化の代表作と言えます。

今回の発見は中国の北方磁器文化をより豊富なものとしているほか、当時の経済、政治、軍事、文化交流の研究に、新たな材料を提供するものとなっています。(朱丹陽)