専門家、「インフレ発生は速いが激化せず」 印刷
2010年 11月 19日(金曜日) 15:01

中国国民経済研究所の樊綱所長は18日、「いまのインフレは発生が速いが、2006年から2008年までのように6%以上に達することはない」と述べました。

中国の10月の消費者物価指数(CPI)は去年同期より4.4%増加し、インフレ・プレッシャーはますます大きくなっていますが、これに ついて樊綱所長は、「急な価格上昇については、今の中国ののマクロ経済過熱では解釈することができない。中国の経済成長率は高いが、高インフレを引き起こ すまでには達していない。従って、全面的な厳しい緊縮措置を講じる必要はない」と分析しました。

樊綱所長はまた、「ミクロ的な価格の上昇と低下は市場メカニズムによって左右される。政府はマクロ政策の調整でインフレに対応し、低所得層への手当て提供額を増やして、これらの人々の生活上の困難を少なくしていくべきだ」と述べました。(翻訳:玉華)